ストーリーと数字でみる2014年「歴史モノ」市場のトレンド
     

付録:質疑応答

2014年1月17日に行った本稿の講演で、質疑応答の時間を設けましたが、その場で十分に答えられなかったためここでご紹介しておきます。


Q: 「江戸時代の経済や政治を扱った歴史ゲームはないの?」

A: 以下のようなものがありました。

アートディンク「天下御免」(PC-9801)
江戸時代の商人の世界を題材にした作品です。

ビクター インタラクティブ ソフトウエア 「大江戸ルネッサンス」(セガサターン)
田沼時代を舞台にした作品。発売から時間がたった今でも熱心なファンが情報を発信しています。

この様に例はあるものの、全体としてはやはり戦争が繰り返される動乱期を舞台としたタイトルが多いようです。


Q: 近代を舞台にしたタイトルを扱っていないのは何故?
A: 確かに国内メーカー、海外メーカーともに、戦国時代を扱ったタイトルと並んで第二次世界大戦を扱ったタイトルを開発・販売しているメーカーは多いです。今回は準備不足により除外してしまいましたが、軽くご紹介したいと思います。

コーエー「提督の決断」シリーズ
コーエーが1989年に発売した「提督の決断」は太平洋を舞台に大日本帝国海軍と連合艦隊の戦いを題材としたターン制のストラテジーゲームです。最終作となった2001年の「4」では舞台が世界の海に広げられました。また同年から、このシリーズと入れ替わるようにコーエーから同じく艦隊戦をテーマにしたリアルタイムストラテジーシリーズ「鋼鉄の咆哮」シリーズ(開発はマイクロキャビン)が発売されています。

システムソフト・アルファー/セガ「アドバンズド大戦略」シリーズ
本文に含めませんでしたが、システムソフトの「天下統一」シリーズも、「信長の野望」と並んで国内で長く続編が作られ続けた戦国時代を舞台とした代表的なストラテジーゲームです。そのシステムソフトの代表作ともいうべきタイトルが、現代の兵器が登場する「大戦略」で、そのシステムを第2次世界大戦に翻案したのがセガとの共同開発タイトル「アドバンスド大戦略」です。PC版が中心ですがプレイステーション2版も発売されていました。

パラドックス・インタラクティブ「ハーツ・オブ・アイアン」シリーズ
第二次大戦をテーマにしたシリーズです。プレイヤーは国を受け持ち、各国は枢軸、共産、民主のいずれかのグループに属すか、中立の立場で1930年代末から40年代末までの国際政治の中で勝ち残っていきます。第一作は2002年発売ですが、2005年に発売された第二作目がヒットしました。

サイフォン「太平洋決戦デジタルアプリ版」
「信玄上洛」のサイフォンは2014年3月現在、同社が発売中のボードゲーム「太平洋決戦」をデジタルアプリ版を開発中です。ボードゲーム版「太平洋決戦」は空母戦の再現を目指した一人用ゲームで、艦隊の編成に重点を置いています。