ストーリーと数字でみる2014年「歴史モノ」市場のトレンド
     

海外製タイトル紹介

それでは海外のゲームプレイヤーは日本の歴史を題材にしたゲームに興味がないかというと、そうではありません。
続いて海外製のゲームを見ていきましょう。
「信長の野望」のようなタイプのゲームは海外は「ウォー・シミュレーション」や「ストラテジー」とよばれ、一定の人気があります。また日本や東洋的なイメージを持ちこんだ作品も数多くあります。
ここでは日本でも入手できる3つのタイトルをご紹介します。

  • 「トータルウォー:ショーグン」シリーズ
    「トータルウォー:ショーグン」は世界最大のゲーム会社であるアクティビジョン・ブリザードが販売する「トータルウォー」シリーズの一つです。「ショーグン」がシリーズの第一作にあたり、続編となる2002年の「メディーバル:トータルウォー」は中世の騎士の戦闘を描いたゲーム、以降「ローマ:トータルウォー」(2004)、「スパルタン:トータルウォー」(2005)というように世界史上の様々な年代の戦争を扱うシリーズになっていきました。
    このシリーズの特徴は「戦闘」に重点を置いている点です。3D空間の「戦場」でさまざまな武装をまとった兵士たちがぶつかり合い、倒れていく場面が一人ひとり細密に描かれます。兵士は「画面上の点」ではなく、精密に造形され、関節を持ち、AI(人工知能)によって行動決定する現実感のある「キャラクター」です。このゲームの外観は「信長の野望」とも、次に紹介する「戦国」とも異なっています。

また追加パックを購入すると鎌倉時代の「元寇」から戊辰戦争に至るまでの「サムライ」が登場するあらゆる時代の戦闘を再現することができます。

「トータルウォー」シリーズはプラットフォームがPCに限定されていることもあってか日本ではそれほど知られていませんが、何作かは日本にも翻訳され、その一つである「ローマ・トータルウォー」はコーエー(当時)が国内販売を行っていました。

パブリッシャー(販売者)の「アクティビジョン・ブリザード」社は、「アクティビジョン」と「ブリザード」という2つの有名なゲーム会社が2007年に合併してできた会社です。合併後の社員数は約7000名で、エレクトロニック・アーツ、ユービーアイを抜いて世界最大のゲームソフトウェア会社となりました。「トータルウォー」シリーズは旧アクティビジョン社の販売タイトルです。
デベロッパー(開発元)はイギリスの「クリエイティブ・アセンブリ(The Creative Assembly)」社です。同社は2005年からSEGAの子会社となっています。

  • エンペラー:中華帝国の隆盛(Emperor:Rise of the Middle Kingdom)
    2002年に発売されたPCゲーム「エンペラー:中華帝国の隆盛」は、古代から中世に至るまでの中国の都市建設を扱うゲームです。プレイヤーは「信長の野望」のように歴史上の登場人物の視点を取るのではなく、数百年という長いサイクルで都市の成長を見守る「神」のような視点でゲームを進行させます。まっさらな地図の上を小さな建物で埋めていく「箱庭型」と呼ばれるタイプのゲームです。

開発元の2社のうちブレークアウェイ・ゲームズ(BreakAway Games)は2005年には「非暴力闘争」をテーマにしたユニークなシミュレーションゲーム「ア・フォース・モア・パワフル(A Force More Powerful)」を開発しています。
販売社のシエラエンターティメントは1970年代に設立された老舗ゲーム会社でしたが、2009年にアクティビジョンにゲーム事業が譲渡されました。
日本ではカプコンが国内販売を行っています。

  • 戦国(SENGOKU)
    スウェーデンのParadox Interactive社による「戦国」は、日本の戦国時代をテーマにしたゲームの中でもひときわ緻密な作品です。応仁の乱からゲームは旧国名で書かれた日本地図上で展開し、国人との関係や家中の争い、宗教など、日本の当時の各社会勢力が丁寧にシステム化されています。またオンラインで32人までのマルチプレイに対応しています。

開発と販売を行っているパラドックス・インタラクティブ(Paradox Interactive)社はヨーロッパの中世を舞台にした「クルセイダー キングス」、ヨーロッパ近世を舞台にした「ヨーロッパ・ユニバーサリス」シリーズでも知られ、この「戦国」もそれらのタイトルと同じスタッフによって開発されました。「戦国」で使用されている「クラウゼヴィッツ・エンジン」も、同社のその他のゲームでも使用されています。同社は現在、家庭用ゲーム機にも進出を予定しています。

  • 「非暴力的政治運動」を学べるシミュレーション・ゲーム
    http://wired.jp/2005/10/31/%E3%80%8C%E9%9D%9E%E6%9A%B4%E5%8A%9B%E7%9A%84%E6%94%BF%E6%B2%BB%E9%81%8B%E5%8B%95%E3%80%8D%E3%82%92%E5%AD%A6%E3%81%B9%E3%82%8B%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/
  • Interview with Paradox Interactive on Sengoku
    http://www.manapool.co.uk/interview-with-paradox-interactive-on-sengoku/